私は『サンドセーブ率1位になったプロが教える 一度でバンカーから出して100切りする方法』という本を出しています。タイトルのとおり、バンカーと100切りを結びつけた内容です。
「バンカーごときで100が切れるのか」と思われるかもしれません。ですが、100を切れない方のスコアカードを見ると、崩れている原因はほぼグリーン周りに集中しています。この記事では、その理由と、まず何から手をつけるべきかをお話しします。
100が切れない人は、1ホールで2打も3打も損している
100を切るということは、18ホールで平均5.5打前後。パー72のコースなら、各ホールでボギーを打ちつつ、たまにダブルボギーが混じる計算です。
ここで問題になるのが、1ホールで3打も4打も余計にかかる「大崩れホール」です。そしてその大半は、ドライバーではなくグリーン周りで起きています。
- バンカーから2回、3回と出ない
- グリーンを行ったり来たりする(オーバー→戻す→またオーバー)
- 寄せようとしてダフリ、10ヤードも進まない
- トップしてグリーンを大きく越える
ドライバーが曲がっても、たいてい1打の損で済みます。ところがグリーン周りのミスは、そのまま複数打の損失に直結します。ここが「バンカーが100切りに効く」と申し上げる理由です。
飛距離を伸ばすより、100ヤード以内を減らすほうが早い
ドライバーを10ヤード伸ばすには、スイングの作り直しか筋力の向上が必要で、数か月から年単位の時間がかかります。しかも、伸びたところで縮まるのはせいぜい1ホールあたり0.2打程度です。
一方、バンカーから確実に1回で出せるようになれば、バンカーに入った回数ぶんだけ、そのまま打数が減ります。ラウンド中に3回バンカーに入って、毎回2打かかっていた人が1打で出せるようになれば、それだけで3打です。
しかもこちらは、構えと考え方を覚えるだけなので、数時間で変わります。私が愛知でのレッスンをアプローチとバンカーに絞っているのは、この費用対効果の差が大きいからです。
まず捨てていただきたい3つの思い込み
1.「バンカーは強く打たないと出ない」
力で出すものではありません。適量の砂を取って、その砂にボールを押し出させるのがバンカーショットです。力を入れるほどヘッドが砂に深く入り、かえって出なくなります。
距離は力加減ではなく、スタンス・フェースの開き・振り幅の組み合わせで決めてください。構えと打ち方の詳細はこちらにまとめています。
2.「ピンに寄せなければ意味がない」
100切りを目指す段階では、寄せることより「一度で出す」ことが先です。ピンに寄せようと難しい球を選んで失敗し、2打3打とかかるくらいなら、グリーンの真ん中に出して2パットのほうがスコアは良くなります。
「確実に出せる球」を1つ持っておくこと。これが大崩れを防ぐ最短の方法です。
3.「バンカーは練習できないから仕方ない」
確かに、バンカー練習場は多くありません。ですがバンカーショットで身につけるべきものの大半は、構えの手順です。ボールの位置、グリップとボールの前後関係、フェースの開き具合、体の向き。これらは砂がなくても確認できますし、一度覚えれば忘れません。
加えて、使っているウェッジが自分に合っていないケースも非常に多いです。バウンス角が合っていないだけで、どれだけ練習しても出ないということが起こります。
100切りのための優先順位
| 優先度 | 取り組むこと | 効果が出るまで |
|---|---|---|
| 1 | バンカーから一度で出せるようにする | 数時間 |
| 2 | グリーン周りで確実に転がせる球を1つ持つ | 数時間〜数回 |
| 3 | アプローチの距離感を作る(キャリーとランを分ける) | 数回 |
| 4 | アイアンの方向性 | 数か月 |
| 5 | ドライバーの飛距離 | 数か月〜年単位 |
多くの方が5番から手をつけようとします。気持ちは分かりますが、スコアという意味では逆順です。
書籍とレッスンについて
バンカーショットの詳細は、『サンドセーブ率1位になったプロが教える 一度でバンカーから出して100切りする方法』にまとめています。
ただ、砂の取れ方やフェースの開き具合の最適値は人によって違うので、実際に打っているところを見るのがいちばん早いのも事実です。愛知県愛西市のバーディーゴルフで、完全マンツーマンのレッスンを行っています。初回はお試しレッスン(50分 11,000円・税込)からどうぞ。
