バンカーから一度で出すための構えと打ち方|サンドセーブ率1位のプロが解説

バンカーが苦手だという方は本当に多いです。私のレッスンでも、最初に相談されるのはたいていバンカーかアプローチです。

ただ、バンカーは「センスがないと出せない」ものではありません。構えの時点で結果の大半が決まるショットなので、手順さえ理解すれば、練習量が少なくても一度で出せるようになります。私は2009年にツアーでサンドセーブ率1位(64.8%)を記録しましたが、それも特別な才能ではなく、砂の中で何が起きているかを理解していただけです。

この記事では、私が愛知でのレッスンでお伝えしている内容のうち、バンカーの構えと打ち方の基本を整理してお話しします。

バンカーは「普通のショットの延長」ではありません

まず理解していただきたいのは、バンカーとそれ以外の場所では、構え方そのものが別物だということです。ここを「同じように打って、ちょっと砂を取ればいい」と考えている方は、まず出ません。

バンカーショットでは、ボールを直接打つのではなく、砂を適量取ることで、その砂に押し出させてボールを運びます。だから「どれだけの砂を、どの角度で取るか」を構えで設計しておく必要があるのです。普通のショットとは、そもそも目的が違います。

構えの作り方

1. ボールの位置を決める

ボールは、左足かかとの線上から、スタンス中央までの範囲で自分に合う場所を探してください。ここが決まると、トップとダフリの両方を同時に防げます。

「左足かかと寄り」と一律に教わることが多いのですが、身長も腕の長さも人によって違うので、正解の位置も人によって変わります。この範囲の中で数球打ってみて、いちばん砂の取れ方が安定する場所が、あなたにとってのベストポイントです。

2. グリップとボールの前後関係で高さを決める

高さが欲しいときは、グリップがボールより後ろになるように構えます。いわゆるハンドレイトです。逆に低く出したいときはハンドファーストにします。

「上げよう」と体を使ってすくうのではなく、構えの時点で高さを仕込んでおく。これがバンカーの考え方です。打つ瞬間に何かをしようとするから、ミスが出ます。

3. フェースを開く ― ただし開きすぎない

フェースは開いたほうが出やすくなります。ただし開きすぎるとクラブが砂に跳ね返されて、刃が入らずトップします。「開けば開くほどいい」ではありません。

どの角度が自分にとって適切かは、使っているウェッジのバウンス角によっても変わります。ここは実際に何球か打って微調整するしかない部分なので、レッスンでいちばん時間をかけるところでもあります。

4. 体の向きを作る

最後に、グリップをへその前に置き、左足を少し背中側に引いて、体全体をピンより少し左に向けます。通常のショットがスクエアなのに対し、バンカーはオープンスタンスになる。ここが構えの最終形です。

距離は3つの要素の組み合わせで打ち分ける

バンカーで距離を合わせるとき、力加減で調整しようとする方が多いのですが、これがいちばん再現性がありません。スタンスの形・フェースの開き具合・振り幅の3つの組み合わせで決めてください。

ピンまでの距離スタンスフェース振り幅
近い(10ヤード前後)広く、オープンに大きく開くコンパクト
遠い通常時とほぼ同じわずかに開く程度大きく取る

力を抜いたり入れたりして距離を変えると、その日の調子に結果が左右されます。形で決めれば、緊張していても同じ球が出ます。これはコースで効いてきます。

タメをほどかない

技術的なポイントをひとつ挙げるなら、インパクトまでコックをほどかずにダウンスイングすることです。タメを保ったままクラブを振り下ろします。

タメが早く解けると、クラブヘッドが手前で最下点を迎え、ボールのはるか手前を叩いて砂だけが飛ぶことになります。バンカーで「まったく飛ばない」ミスの大半はこれです。逆に、タメが保てていれば多少ボール位置がずれても脱出できます。

意識するとよい5つのこと

  • フェース面が上を向くようにフォローを出す ― 振り抜いた後にフェースが空を向いていれば、正しく砂を取れています
  • ピンが近ければオープンスタンスを強める ― 出球を高くして止めるためです
  • ピンが近ければフェースをしっかり開く ― 距離を殺すのは力加減ではなくロフトです
  • ピンが遠ければスタンスはほぼスクエア、フェースは少しだけ開く
  • 高く上げたいならハンドレイト、低く出したいならハンドファースト

ウェッジで打つだけが正解ではありません

最後にひとつ。バンカー=サンドウェッジ、と決めつける必要はありません。ピンまでの距離と、出したい高さによって、選ぶクラブも構えも変わります。あごが低くてピンが遠い場合など、状況によってはウェッジ以外を選んだほうが確実に寄ることもあります。

「バンカーはこう打つもの」と一通りに覚えてしまうと、そこから外れた状況で手が出なくなります。私のレッスンで状況判断まで含めてお伝えしているのは、そのためです。

実際に砂で打ってみるのが一番早い

ここまで文章で説明してきましたが、バンカーは自分の目で砂の取れ方を見ながら調整するのが圧倒的に早いです。ボール位置もフェースの開き具合も、最適解は人によって違うからです。

愛知県愛西市のバーディーゴルフで、私が直接お教えしています。バンカーとアプローチだけに絞った完全マンツーマンのレッスンです。初回はお試しレッスン(50分 11,000円・税込)からお受けいただけます。

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